公式ブログ

日々の出来事を更新しています。

赤ちゃんのおむつ交換での股関節脱臼について

カテゴリ:役に立つ健康情報

赤ちゃんの股関節脱臼について最近時々耳にします。
赤とんぼ整骨院にも赤ちゃん連れで来院される方がいますので、
今回はその話のご紹介をしたいと思います。

先天性股関節脱臼とも言われますが、
生まれた時から脱臼していることよりも、
その後に脱臼させてしまっている方が多い
と言われているようです。

かつては乳児の2%に見られたそうですが、
予防啓発のおかげで現在は10分の1ほどに減ったそうです。

ただし減ったせいで医療機関側も含め多くの方の意識が薄れ
最近では再び増えているそうです。

赤ちゃんが脱臼しているかどうかの見極めは次の通りです。

・仰向けに寝た状態で脚をM字に広げ、
 開き方が左右で違う床から膝までの高さで判断します。
・内またのシワの位置や数、深さが左右で非対称
・股を広げる動作の時にひっかかる感じがする
・家族に股関節の悪い人がいる
・女の子 ※女子の方が圧倒的に多い
・逆子で生まれた

もう一つの問題はその発見が遅れているということです。

通常は生後3~4か月の乳児健診で見つかれば3か月ほど
固定装具をつけることで治せるようですが、
最近は発見が遅れ歩行開始時に発見されることも
多いそうです。

1歳を過ぎて発見された場合は入院して牽引(引っ張る)するか、
それでも改善されなければ手術ということにもなるそうです。

放置すると将来は股関節の動きが制限されたり、
変形性の股関節症の恐れが高まります。

この乳児の股関節脱臼は、

・衣服の締め付けにより赤ちゃんの股関節の動きを制限してしまう
・間違った抱っこの仕方

などで起きてしまうので注意が必要です。

まず最初の「股関節の動きを制限する」というのは、
赤ちゃんの脚がまっすぐになってしまうことを言います。

通常の赤ちゃんの脚はM字に曲がっているので、
脚をM時に保つ必要があります。
これは衣類に限らず、ベビーシートに座っている時などでも同じです。

次に「間違った抱き方」とは両足を抱えるように抱っこしてしまうことです。
正しい抱き方は赤ちゃんの脚の間に手を入れて抱っこする方法が奨められます。

それ以外にもコアラ抱っこという状態で、
赤ちゃんの股を開いて正面から抱っこする抱き方も推奨されています。

それ以外にはオムツ交換の時に脚をまっすぐにのばして交換しようとすると
股関節に負担がかかるので注意が必要です。

今回ご紹介した内容は詳しくはベビー用品アップリカのサイトで紹介されています。
ご覧ください。

http://www.aprica.jp/baby/body/hip/