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【腰痛の方向け】この動作にご用心! 前かがみ・物の持ち方編

カテゴリ:★姿勢と動作のお話

1日のなかで私たちがする
動作のほとんどは
カラダを後へ反らすのではなく、
カラダを前に倒す動作です。

後へ反らす
そらす動作は少ない
前かがみ
ほとんどが前に倒す動作

この1日に何度も行う
前かがみですが、
腰痛の方には注意して
いただきたいことがあります。

それは絶対に
背骨を丸めない
ということです。

カラダを前に倒すときに
背骨を丸めてしまうと
背中から腰にかなりの
負担がかかります。

なぜなら
背骨という積み上げられた
積み木のてっぺんに
5~6キロの重さのある頭があるからです。

5~6キロといったら
ボーリングの球ぐらいなので、
釣り竿でボーリングの球を
吊り上げるようなことになります。

当然、釣り竿(背骨)はしなり、
かなりの負担がかかります。

しなる背骨

ここで一旦背骨のはなしを
していきます。

背骨とは?

背骨は1個1個の小さな背骨が
積み重なってできています。

分類としては平面関節とよばれ、
面と面が合わさっているだけなので
安定性が少ない構造です。

平面関節

この安定性のない
背骨を丸めてしまうのは
カラダの使い方として
間違っています。

背骨をつかうことが
間違いだとすると、
正しい前かがみは、
どの関節を使えば
いいのでしょうか?

その答えは、
股関節です。

股関節とは?

股関節はカラダの中で
最大の関節です。

大きさだけでなく、
その形は骨盤のくぼみに
太ももの骨の先端(ボール状)が
がっちりとはまりこんでいて、
とても頑丈な構造です。

前かがみになる時は、
弱い背骨を使うのではなく、
この強い股関節を使うことが
正しい前かがみの方法です。

それでは
股関節を使った正しい前かがみの
ご紹介です。

腰に負担がかからない
前かがみ・物の持ち方とは?

正しい前かがみのポイントは
次の3つです。

【良い例】

膝を曲げる
1.まず肩幅より少し広めに足をひろげ、
膝を軽くまげます。
※膝がつま先より前に出ないように!

出尻
2.それ以上膝を曲げず、
次は股関節を深く曲げていきます。

股関節を深く曲げることで
お尻を後へ突きだす姿勢になります。

ストレートバック
3.1と2は背中を丸めずに行います。
背骨がまっすぐな状態なので
ストレートバックといいます。

※カゴはなるべくカラダに
 近い位置になるように。

4.下を向き頭が下がると
  バランスが崩れるので
  頭は起こしておきます。

物をもつのではなく、
洗面所で手を洗ったり、
顔を洗ったりする時などは
ここまで深く体勢を
下げる必要はありません。


  この状態で
  脚の力で立ち上がります。

床ではなく少し高さのある所に
荷物がある場合は、
そこまで膝と股関節を
深く曲げなくても大丈夫です。

背中だけは丸めないように
注意しましょう。

【悪い例】


このように膝、股関節を
充分に曲げず、
背中から腰を丸めて
腕の力で持ち上げようとしてはいけません!

正しいフォーム徹底すれば
ギックリ腰になることは
ほぼありません。

それぐらい重要なことなので
是非実践してみてください!