なぜ1回で治るのか？

「あそこの整体へ行ったら1回でなおったよ！」
「あそこの先生にはり治療をしてもらったら
1回で楽になったよ！」
というような噂話を聞いたことがありませんか？

当院へ来た方にそう言ってもらえると
もちろんうれしいのですが、
1回でよくなった！といっても
特別なことはしていなかったりします。

1回で治る！というファンタジーを
台無しにしてもうしわけないですが、
これが現場でおこっているリアルなことです。

「いろいろな整体へ行ってもなおらなかった。」
そういって来る方に
「どんな治療をうけたんですか？」
と尋ねると、
その問題に適した治療方法を受けていないことが
よくあります。

いろいろな検査だけ受けただけで、
何も治療をうけてきていない方も
たくさんいます。

例えば安静にした方がいい時に
強い力で整体をされたり、
その痛みは〇〇という栄養が足りないから
このサプリメントを飲んだ方がいいと言われたり、
原因追及に執着して検査ばかり受けているだけだったり
etc.

もし行く先々でそういったことをされていたら
なかなか治らないだけでなく、
さらに悪化することもありえます。

いろいろ行った後、
最後に行ったところで正しい治療を受け、
「楽になった！」というパターンは
わりと多いと思います。

そのため、
「あそこの整体へ行ったら1回でなおったよ！」
「あそこの先生にはり治療をしてもらったら
1回で楽になったよ！」などという
よい噂を聞いても、
その状態に対して
整体が適していた、
はり治療が適していた
というだけだったりします。

何も特別なことはしていないんです。

そのため、
この場合は整形外科へ行った方がいい、
この場合は整体でもいいという
おおまかな判断基準が必要です。

それについてはまた別の記事で
説明していきたいと思います。